★映画レビュー★まあ結局楽しむことに理屈は要らないんですがね(笑)

★とりあえず3作公開されて一段落ついたので・・・総評

「自分の自分による自分のためだけの世界の中での安住を求めようとする者の否定と他者および他の世界とのコミュニ
ケーションの在り方」
・・・でしょうか。この三作品を通じて
僕が感じたことと言えば。僕自身、こういうヤツな
だけに(笑・・・特に今回のを観るにつけ)ちと、胸がチクチク
しちゃいますが。ともかくいろんな意味で(ゲーム内容自体
につけ、かつてないほど世界へ進出している現状につけ
)なにかとポケモンにとって切っても切れない命題であるこ
とだけは確かですね。

「幻ポケモンの○○(漢字二字)」、「ピカチュウ」シリーズとド○えもん映画の如くタイトル、展開の概容ともども一定の
パターンのもとに作られつづけられた三作品。
確かに新しいものを求めたいところもあるので
いい加減
幻のポケモンや「最後みんなで綱引き」にたよる必要も
ないのではと思う一方である程度の方向性は守るべき
かなとも思ったりもします。
(やはり劇場公開である以上
は相応の激しい盛り上がりはみたいところですし、強大な
相手との迫力と躍動感とに満ちたバトルや確執も必要で
しょうし。それに余りにも内容が毎年毎年で違いすぎると、
シリーズ全体としてしまりのないものになりかねないです
から。)
といってももう綱引き大会(・・・ゴメン)については、
一致団結の表現方法は他にいくらでもあると思うので今度は
(今までのを否定する意味ではなく純粋に)別のパターン
を観たいところであります(笑)。
結局はポケモン映画がどれだけ続くかなのですが・・・
今一番作り手も受け手も力を込めまくっている
「現在(いま)
に生きている」シリーズと思いますのでテンションが下がら
ない限り(○ラえもん映画のように5人の勇者達(笑)の
物語→(「竜の騎士」以降の)5人の観光旅行へとならない
限り)見続けていきたいです。

今年の映画で、エンテイの激しい「生きざま」が注目させてくれた三作通じてのテーマ。・・・「まぼろし」。
いずれの作品においてもゲームにおいて「幻」であったり
「伝説」であったりするポケモンはいずれもそれぞれ幻や
伝説の中へ去っていきました。

しかし自ら進んで幻であることを選んだミュウツーやミュウ、
ルギアと違い、
「本当に幻である」エンテイはそれを拒み
続け、しかし最後は今までのどのポケモンよりも華々
しくドラマチックに幻の中へ、夢の中へと還っていったのです・・・。

また話変わりまして、事件の張本人でありながら「逃げていった」ミュウツー、そして「逃れることのできない」ジラルダン
と異なり決して
「逃げなかった」今回のエンテイ・・・。
結局は観る人の取り方次第なのですがやはり区切りの良い
(?)三作目だからかなぁと、今回の映画で一段落あるい
は一定の方向性が定まったかなと痛感いたしました。

                  2000年8月2日  まるっさ

・・・2002年4月6日ようやく各作品のレビュー
完成!!
こちらや表紙からどうぞ。