劇場版まどか★マギカ [新編]叛逆の物語 感想
*話の流れ・セリフ等は正直うろ覚えなところもあるのでご了承ください(汗)

綺麗な嘘と、汚れた真実。それでも、僕たちは生きていく。

・・・2006年にゲームキューブにて任天堂から発売された名作RPG、
『バテン・カイトスII』のキャッチコピーでありますが、見終えた後、それが
脳裏に浮かびました。実際のゲーム内容との合致はさておき。

ぶっちゃけ確かにTV版の綺麗な終わり方が好きな人間、滅私奉公的に
まどかに尽くしていたほむほむが好きな人間には蛇足であり、少なからずも
ショックを受ける結末ではありましたが・・・同時に純粋なハッピーエンドは
まどマギ的にどうよ?誰も苦しまずに終わるのはまどマギらしくないんじゃ
ないの?と鬼畜めいた思いもありましたw

そもそもほむらってそんなに悪いことしたのかなぁ?単に悪そうな人間
が悪そうな(ちっぱいでも無理してます)格好で悪そうな発言
をしながら行ってただけじゃないの?

・・・とミモフタモナイ考え方は結構僕だけではなさそうな気もします。確かに
『最高のともだち』と称したまど神さまやいろいろ気遣ってくれたさやかちゃん
あたりの気持ちを踏みにじったことには変わりないのですが、ただ結果を
みれば、魔女として消されたさやかちゃんやなぎさちゃんは人間としての
生を再び享受し、マミさんもぼっちじゃなくなったし(おい)、同じくまどかも
ぼっちじゃなくなったわけで・・・しかもこれに関してはまどか本人?が吐露した
自身の悲しみを救ってあげたわけですし・・・実に(続編も踏まえた?)うまい
落としどころだったと思います。少なくともさやかちゃんファンはこれで文句
言ったらバチがあたるんじゃないかとwwwほとんどほむほむと共にダブル
主人公状態だったわけですし。

もちろんそういった重い部分だけでなく、まるで二次創作でも見てるかのよう
な充実しまくった杏さややぼっち解消のマミさんなど、ある程度ファンが見た
かった部分も充足されていたのでは?とも思えます。それを媚びてると映る
部分も無くもないですが、それを言い出すときりの無いところもあるわけで。

・・・ともかく雨の中観に行った価値のあったずっしりくる作品でありました。
なんのかんのでさすが、『まどマギ』であります。

以下、内容に沿ってつらつらと。内容・時系列うろおぼえはご容赦を。
●明らかに前作映画の前編と重ねた始まり方であります。
●このニチアサ8時半ちっくな夢物語がいつ終わるのか防御体制に!
●公式初!?髪ほどいてバスタオル一枚wのマミさんw まるでアラサー
マミさんのような風格がありますw
●しかしマミさん・・・ヘアセットに命削っていいのかwww それともそれくらい
は流石に微々たるものなのか・・・。
●ベベを拉致したことではじまるほむマミガチバトル!クオリティすげえええ!
これだけでも観に行った価値があります!そしてマミさんつええええ!
プリキュアが束になってかかっても勝てる気しねええええ!!!
ホントに最強だったんだなぁ・・・やっぱりぼっちじゃなくなったのが嬉し過ぎた
ための気のゆるみが死亡要因か・・・。
●このままさやかや杏子とも戦うのかな、と思いきや魔法少女バトルはここまで。あの盾ぐさり!もほむほむの事を考えてのことであったさやかちゃん。
この時点ではひょっとして偽者!?と思ったくらい、あの世で心身共に10年
分ぐらい修行しまくったような人格者ぶりでありました。ホントに彼女の器の
大きさに触れただけで感涙するくらいで・・・こういう特定の誰かだけでなく、
みんなのことを考えてやれるキャラって好きなんで。
●『ねえ、これってそんなに悪いことなの?』・・・ラストでこれがブーメランする
とは完璧超人さやかちゃん様でも思わなかったことでしょうが、さやかも
ラストのほむほむもそんなに間違ってもない・・・かな?
●しかしなぎさちゃん・・・以前から正体はアレじゃないか、と言われてました
が、まさかアレ状態で先に登場するとは思ってませんでした・・・てっきりしばらく魔法少女として活躍して終盤にアレであることが判明すると思ってたもので
・・・良くも悪くも単なるマスコット的存在でありました。さやかちゃんと同じ
身の上で、且つ同じくまど神さまの『カバン持ち』でありましたが。
●しかしマミさんにはなくても、彼女にはマミさんをマミった記憶があるはず
なんだよなぁ(汗)・・・さやかちゃんがオクタヴィア扱ってる辺り。
●自分が魔女になってたことに気づかなかった!これは見てるほうにもイン
パクトある展開でした!
●魔女ほむの自殺を食い止めようと頑張るオクタヴィア以下かつて敵対して
いた魔女たちの使い魔たち!ここが今回の映画で一番感動するところじゃないでしょうか!やっぱり元々は同じ魔法少女!!仲間なんだよ!!
そういう点でスピンオフの悪い魔法少女には賛同しかねる部分があります。
(追記:2回目見たところではオクタちゃん以外は使い魔だけのようで・・・できれば他の魔女
たちの援軍とかも見たかったかな?もっともそれだけゲストの魔法少女がなぎさ以外にも
増えることになり、雑多になるかも知れませんが・・・。)

●しかし完全に巨大ロボット扱いのオクタヴィア・・・正直彼女がここまで
かっこよく頼もしく思える日が来ようとは思いませんでしたwww
●そして背中合わせ手繋ぎの杏さや!ほんと二次創作を見てるかのような
サービスぶりでありますw そしてやっぱりまたお別れなんだなぁ、とちょっと
切なく思ったものでありました。
●そして降臨、まど神さま。象車?に乗ってる、さやなぎ魔女化コンビがほと
んどギャグです。
●ああ、このままほむほむもしんぢゃって杏子とマミさんだけになるのかな・・・と思ってたら!思ってたら!
●キュゥべえまさかの敗北宣言!
●しかし今回一度としてマトモな街の光景見た記憶が無いのですが・・・。
●ところで杏子さんはラストでも居候なんでしょうか?そしてなぎさちゃんは
家族と暮らせてるのか、それともマミさんと暮らしてるのかな?

さて、続編はあるのかな?

                        2013.10.27 まるっさ

 
   

『ほかのさなぎ』にもどる